
弊社のスタッフ(40代)が、福岡で一人暮らしを始めた甥っ子(18歳)の部屋を訪れたときの話。
驚いたのは、テレビがないこと。
「テレビは置かないの?」と尋ねると、甥っ子はこう答えたそうです。
「見ないからいらない!ドラマとかアニメは10分で飽きるんだよね~ YouTubeやTikTokの方が短くて見やすい!」
その返答にスタッフは思わず、
「若者のテレビ離れもここまできたか~」
と感じたそうです。
実はこれ、Z世代にとっては、ごく自然な感覚。彼らは“長くてじっくり”よりも、“短くてサクッと”を好む傾向が強く、情報も、体験も、コンテンツも「コンパクトさ」「テンポの良さ」を重視します。これは、仕事や職場での指導にも通じる話です。
たとえば、
✔ 長い説明や前置きは途中で聞かなくなる
✔ 結論のない話には興味を失う
✔ 一度に多くを詰め込むと処理しきれない
今の若手には、YouTubeやTikTokのような「短くてわかりやすく、すぐに役立つ」情報スタイルが当たり前。その感覚を職場の指導にも応用しましょう。
①結論から伝える
ダラダラ説明よりも、「結論→理由→具体例→再度結論」の流れが◎
②小さなステップで区切る
“10分の動画で1テーマ”のように、ひとつの指示も細かく区切ると理解度がUP
③タイトル&サムネイル発想で
興味を引く「この仕事ができると、○○の場面で頼られるよ」と“やる意味”を先に伝えて、興味の入口を工夫するだけで、行動意欲がUP
昔ながらの「背中を見て学べ」「流れで覚えろ」では通用しない時代。逆に、伝え方を少し工夫するだけで、彼らは驚くほどスムーズに動き始めることもあります。「ドラマよりYouTube」の背景には、“分かりやすく、すぐに活かせる情報がいい”という若手のリアルな価値観があります。
だからこそ私たち管理職が意識したいのは、「伝え方は時代によって変わる」という視点。 Z世代にとっての“見やすい動画”のように、「理解しやすく、行動につながる指導」を心がけていきましょう!