
最近、若者の間で「サビカラ」が流行しているのをご存じでしょうか?
「サビカラ」とは、カラオケで曲のサビ部分だけを歌うサービス。
2021年に登場し、Z世代・令和世代を中心に人気を集めています。
昭和世代から見ると、「感情移入できない」「曲にはストーリーがあるのに」という違和感の声も多いようです。
ですが、令和世代の若者にとっては、「サビだけで十分楽しめる」「短時間でいろんな曲が歌える」と、ごく自然なスタイル。
TikTokなどのショート動画で育った世代ならではの価値観が、ここにも表れています。
この現象は、職場でも同じように見られます。
たとえば、「結論から話す」「意味のない会議は時間のムダ」「丁寧すぎる説明より、要点だけでいい」といった意識。
彼らは、全体をじっくり味わうより、「エッセンスを短時間で得る」ことに慣れており、むしろそれが効率的だと考えています。
ここで、管理職・リーダーとして意識しておきたいのは、一方的に教え込む姿勢から、対話を通じて互いに理解を深めるスタンスへの転換です。
令和世代と関係を築くうえでは、「まず相手の話に耳を傾けること」がスタートライン。
たとえば、「なぜそのやり方を選んだの?」「どうしてそう感じたの?」と問いかけてみる。
相手の考えを引き出し、そこに「なるほど、そういう見方もあるんだね」とフィードバックする。
そんなキャッチボールのあるコミュニケーションが、相手に安心感と信頼を与えます。
もちろん、サビだけでは伝わらない“想い”や“意味”もあります。
だからこそ、若手に合わせるだけでなく、伝えるべき“全体のストーリー”をどう届けるかもリーダーの役割。
彼らが納得し、共感できる形に落とし込む工夫が求められます。
「サビだけじゃなく、 Aメロ・Bメロにも大事なメッセージがあるんだよ」
そんな伝え方が、若手の心に響くとき、組織の中に新たな信頼と成長が生まれるのかもしれません。
参照:『【ココ調見逃し配信】カラオケでサビだけ歌う“令和の新スタイル”サビカラ 「8時10分前」って何時何分?世代間ギャップを徹底調査』