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今と昔、理想のリーダー像に違いはあるのか?

2024/07/12

暑い日が続き、オフィスそばの公園からはセミの声が。博多の街は山笠一色となり、夏を感じる日々です。
山笠は約1トンの舁き山という大きなお神輿を(といえばわかりやすいでしょうか)20人以上で舁(か)いて(山笠は舁くと言います)約5キロを走るお祭りです。この重い山に人を乗せて走ります。乗るのは各山のリーダーです。山笠の上に乗っている人を見ながら、僕はリーダーについて考えます。リーダーとして求められるのはどんな人なんでしょうか。

例えば新一万円札の渋沢栄一。
「日本資本主義の父」とも呼ばれる渋沢栄一の講演録『論語と算盤』が有名です。『論語』は、道徳などについて述べており、「算盤」は経済のこと。道徳と経済は一見矛盾するように見えるが、実は両立する。道徳と経済活動を調和させなければ完全ではないとしています。そして、清くあるためには貧しくある必要はない。お金が汚れているわけでもないから、商才を磨いてお金を儲けなさい。ただしそれは、同時に他人や社会も豊かに、幸せにする儲け方でなければならない、と言っています。
渋沢が生きたのは、幕末から明治の激動の時代。「本当に大事なものは何か?」と考え、国民が豊かに、機会平等な社会で暮らせることを目指していたそうです。

ハーバード・ビジネス・スクールの卒業式でも、同じようなことを学長がスピーチしていました。
「人類のために奉仕するリーダーになるにはどうしたらよいか」を考えなければなりません。経営者の決断が人類にどのような影響を与えるか、経営者やリーダーとして、顧客、従業員、投資家、サプライヤーなど、さまざまなステークホルダーにサービスを提供することを意識してほしいと思います。「世界に変化をもたらすリーダーを育てる」という私たちの使命に命を吹き込むためには、謙虚な姿勢で懸命に努力する必要があります。(世界の)二極化が進む中、私たちは長期的な「回復力のある組織」を構築する必要があります。そのような組織に必要な基盤として、勤勉さ、謙虚さ、そして人間性という価値観を植え付けられる、あなた方のようなリーダーが必要なのです。


ビジネスでいえば、お金を稼げる、自分の会社の業績さえよければいいというのは、やはりNG。人を思いやり、周囲に奉仕するリーダー・経営者というのが昔も今も変わらず求められているのかもしれませんね。

あなたはどんなリーダーを目指していますか?ぜひコメントで聞かせてください。

『ハーバード・ビジネス・スクール学長が語る、リーダーに必要な要素』

『新一万円札の顔、渋沢栄一に学ぶ「本当に賢いお金の儲け方」』

『【なぜ新1万円札の顔は渋沢栄一なのか?】5代目子孫が語る『論語と算盤』の理念』