先日、弊社のスタッフがこんなことを言っていました。
「小学4年生の娘が宿題をするペースがすごく遅くて・・・特に習い事がある日は、習い事の前までには宿題を終わらせてほしいのに、終わらないから、結局、習い事のあとにしなきゃいけなくて・・・遅いときには9時過ぎまで宿題をしているときもあるんです。だからついつい、早く終わらせなさい!って叱ってしまうんです。字を丁寧に書いているのはいいことなんだけど、時間がかかりすぎて、本当に困っています。どうしたら改善しますか?」
僕は、この話を聞いてこんなアドバイスをしました。
「フィードバックで伝えてみたら?」
スタッフは「は!」とした様子で普段、僕が研修で使っている資料やしゃべっている内容を見返しているようでした。(研修会社に勤務している特権ですね!)
そして、スタッフは娘さんにこんなふうに伝えたそうです。
「●●ちゃん、ちょっとお話してもいい?いつも一生懸命、宿題をやっているね。字も丁寧に書いていて、感心しているよ。
1つだけ気になっていることがあるんだけど、話してもいいかな。宿題にすごく時間がかかるときがあるよね。
やり方をもう少し工夫してみたらいいんじゃないかなと思うんだけど、ママと一緒に考えてみない?」
枕詞(オレンジ)+Iメッセージ(青)+フィードバック(緑)をうまく使えています。
すると、娘さんからこんな言葉が返ってきたそうです。
娘:「学校から帰ってくるとついダラダラしちゃうんだよね。よし!休憩は10分って決めよう!」
母:「分かった!10分経ったら声かけるね!」
娘:「あと、いつも宿題で分からない所があると止まってしまうんだよね。分からない所があったら飛ばしてやるから、最後にまとめて教えて!」
母:「OK!そうしよう」
それ以来、娘さんは、これまで嫌々やっていた宿題を少しだけ前向きにやってくれるようになったそうです。
枕詞+Iメッセージ+フィードバック この形、相手のやる気を引き出したり、改善を促したいときには最強の組み合わせです。
もちろん部下指導にも有効ですので、ぜひ皆さんも使ってみてください。
やる気や改善を促す最強のフィードバック
2024/07/18