先日、ある管理職の方から「課題を指摘するとすぐにふてくされる若手部下の扱いに困っている」と相談を受けました。
このようなタイプは、上司からの指導だけでなく、同僚からのアドバイスにもへそを曲げることが多く、人と協力して仕事を進めることがなかなかできません。
さらに、自分の意見が通らないことにも納得いかず、「自分の意見を分かってくれない相手が悪い」と責任を他人に求めがちです。
このような部下を効果的に指導するにはどうしたらいいのでしょうか。ポイントは3つです。
①提案の形でフィードバック
最近の若い世代は、「どこが良くなかったのか」ではなく、「どうすればもっと成長できるのか」を知りたいという欲求が強い傾向にあります。
指導をする際には、まずポジティブな面から話を始め、部下の努力や成果を認めた上で「次はこうしてみよう!」と具体的な改善策を提案の形で示すと、次の行動に移しやすくなります。
②内発的動機を引き出す
最近の若い世代は、外部からの指示や命令ではなく、自分で考えて行動することに価値を感じることが多いです。
ですので、「ここ、どう思う?」というように、部下の意見や考えを聞くという姿勢を持つことで、自分の意見が尊重されていると感じ、指導を受け入れやすくなります。
③ギャップを埋める
最近の若い世代は、仕事に対して意味のあることを求める傾向があるので、「なぜその指導が必要なのか」を丁寧に説明することが大切です。
「このプロセスを理解すると、次の段階で成長が見込めるよ」というように、指導の目的と意味を共有することで納得感を与えましょう。
若手部下とのコミュニケーションや指導法に悩む管理職の方は多いですが、少しの工夫で関係性をより良いものに変えることはできます。
彼らの価値観や特徴を理解し、丁寧に寄り添うことで、「チームのために自分にできることは何か」を考えられる部下に成長するはずです。
根気強く指導を続けていきましょう!
すぐにふてくされる若手部下のトリセツ
2024/11/13