
「昔は当たり前だったのに…」
そんな戸惑いを感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
昭和・平成・令和と時代が進むにつれ、価値観や働き方、
そして“ハラスメント”に対する社会の目も大きく変化しています。
『kufura』が行った調査では、昭和生まれの男女が
「昔は許容されていたけど、今なら一発アウト」
と感じる職場の慣習や言動が数多く挙げられていました。
いくつかご紹介します。
■ジェンダーによる役割分担
・女子社員はお茶を淹れるのが当たり前
・飲み会では女性が男性の隣に座ってお酌
かつては当然とされていたこれらの慣習。
今では「性別による固定的な役割の押し付け」と見なされ、ハラスメントの一種として問題になります。
たとえ悪意がなくても、「なんで私だけ?」と感じさせてしまえば、それは立派なジェンダーハラスメントです。
■セクハラ・パワハラまがいの言動
・結婚しないの?子どもは?
・残業無制限
・飲み会での「イッキ!」コール
昭和時代には「可愛がり」や「盛り上げ」の一環として見過ごされてきたこれらの行為。
ですが令和の今、こうした言動は一発アウト。
SNSで拡散され、企業の信用を一気に失うリスクもあります。
■では、どうすれば?
大切なのは、「昔はこうだった」という思い込みを一度リセットすること。
経験豊富な管理職・リーダーであるほど、自身の過去の成功体験に引っ張られがちですが、
それが今の若手には“圧力”と受け止められることもあります。
組織が長く健全に続いていくためには、時代に応じた価値観のアップデートが必要です。
「自分はハラスメントのつもりはなかった」は通用しません。
大切なのは、「相手がどう感じたか」。これが今の職場での“新しい常識”です。
昔は当たり前だったことが、今では通用しない。
これは「面倒なルール」ではなく、組織に多様性と安心感をもたらすための“進化”です。
「これって今の感覚でどうなんだろう?」そんな一歩引いた視点を持つことが、
信頼されるリーダーの第一歩です。