新年度が始まりました。新入社員を迎えた企業も多いと思います。
これから全体研修を受けてあなたの部署に新人が配属されてくるのはもう少し先でしょうか。
新人を指導するにあたり「分からないときは質問して」と声をかけることがあるかもしれません。でも、実は、この声かけ、新人にはNGなんです。
なぜかというと、新人は、“分かっていないかどうか、分からない”状態だからです。
今、自分が分からないときなのかどうか判断ができません。
さらに、上司に質問をするためには、“何を聞きたいのか”を自分で分かっていなければなりません。
仕事を覚え始めたばかりの新人は何が分からないのか分からない、何を聞けば良いのかも分からない、という混乱の中にいるので、「質問して」と言われても困ってしまうのです。
上司からしたら「質問に来ないから、理解しているんだな」と思うかもしれません。でも、気づいたときには、何も行動できない状態が続いているもしくは間違ったまま仕事を進めているという結果を招いてしまいます。
では、どのように声をかければいいのでしょうか。
「資料のこことここの数字が合わなかったら教えて」
「電話の相手が言っていることが理解できなかったときには教えて」
このように、具体的なあるアクションが発生した場合には必ず上司に声をかけるよう伝えるのがポイントです。
最近の若者は、タイパやコスパを重視するので具体的なアクションを指定することで、無駄に考えたり、悩んだりする時間をつくらせないようにする声かけが有効です。
新人指導で一番やってはいけないことは、放置することです。入社して間もない新人は業務や人間関係に不安を抱えながら毎日仕事をしています。
「やってみて!」
「分からないことがあったら聞いてね!」
と指示をしたつもりになって放置することだけは絶対に避けましょう。
新人に「分からないときは質問して」の声かけはNG!
2024/04/03